言語指定 [ページ設定]

デフォルトの言語は、<html>要素のlang属性を用いて指定する(例:日本語の場合、lang="ja"

解説

HTMLのWebページでは、そのコンテンツの自然言語を<html>要素でlang属性を用いて指定します。

例えば、日本語のWebページであれば、<html lang=”ja”> と指定します。これによって、ブラウザや支援技術、検索クローラーなどのユーザーエージェントは、そのWebページのデフォルトの自然言語がどの言語なのかを解釈できるようになります。

主な言語のコードは、次のようになっています。

  • ja(日本語)
  • en(英語)
  • zh(中国語)
  • ko(韓国語)
  • it(イタリア語)
  • es(スペイン語)
  • fr(フランス語)
  • de(ドイツ語)
  • pt(ポルトガル語)

さらに、言語に加えて、必要に応じて特定の国も指定することができます。

  • en-US(米国での英語)
  • en-GB(英国での英語)
  • en-AU(豪州での英語)
  • zh-TW(台湾での中国語)
  • zh-CN(中華人民共和国での中国語)

Webページで複数の言語が使用されていることもあります。W3Cの『Understanding WCAG 2.0(WCAG 2.0 解説書)』では、そのような場合のデフォルトの言語は、そのWebページで最も使われている言語になるとしています。判断に迷うような場合は、そのWebサイトがどの言語版なのかで判断するとよいでしょう。

なお、XHTML 1.0(content-typeが”text/html”)の場合は、xml:lang属性も併用して同じ値を指定する必要があります。

事例 1. HTML5:日本語の場合

悪い例


<html>

<html>要素にlang属性がないため、デフォルトの言語が不明確である。

良い例


<html lang="ja">

<html>要素のlang属性を用いて、デフォルトの言語として日本語を指定している。

事例 2. XHTML 1.0(content-typeが”text/html”):英語の場合

悪い例


<html lang="en">

<html>要素にlang属性しかない。

良い例


<html lang="en" xml:lang="en">

<html>要素にlang属性とxml:lang属性を併用して、同じ値を指定している。

『JIS X 8341-3:2016 / WCAG 2.0』の達成基準

3.1.1 ページの言語の達成基準(レベル A)
それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。

JIS X 8341-3:2016 / WCAG 2.0「3.1 読みやすさのガイドライン」