「マルチデバイス」、「マルチスクリーン」といった言葉に象徴されるように、スマートフォン、タブレットなどの普及により、Webコンテンツを利用する環境が多様化しています。さらに、ウェアラブルデバイスやスマートデバイスなどの登場により、今後ますます多様化が進むことが予想されます。
そんな中、Web担当者やWeb制作者・開発者として、どのようにWebコンテンツを提供していけばよいのでしょうか?
キーワードは「これからのWebコンテンツ」。私たちが提供するWebコンテンツは今後どのようになっていくのか。そして、私たちはどのように対処していくべきなのでしょうか。今までと同じ考えかたのままでよいのか、それとも何かを変えていくべきなのでしょうか。
このイベントでは、マルチデバイス対応、コンテンツ設計、UI(ユーザーインタフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス:利用者体験)のデザイン、SEO(検索エンジン最適化)、アクセシビリティ、ユーザビリティといった視点から、「これからのWebコンテンツ」を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
具体的には、次のようなことをテーマにした4つのセッションと登壇者全員によるトークセッションをお届けします。
- Webコンテンツを取り巻く環境はどのように変化しているのか
- これからのWebコンテンツはどのように設計しデザインしていくべきなのか
- より多くの人にアクセスしてもらえるようにするためにWebコンテンツで実施すべき施策は何か
- アクセスしてくれたユーザーにとって使いやすい、分かりやすいWebコンテンツにするためにはどうすればよいか
Webコンテンツの企画、設計、制作の現場で活躍している各分野のエキスパートが一堂に会するまたとない機会です。皆さんのご参加をお待ちしております。
開催概要
イベント名 | The NEXT WEB CONTENT 2015 これからのWebコンテンツ、どうなる? こう変わる!? |
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登壇者 | 木達 一仁(ミツエーリンクス) 長谷川 恭久 住 太陽(ボーディ) 植木 真(インフォアクシア) |
進行アシスタント | 千貫 りこ(KICKS Web) |
日時 | 2015年10月24日(土曜日)14:00~18:30(13:30 開場) |
会場 | せんだいメディアテーク 7階 スタジオシアター 仙台市青葉区春日町2-1(定禅寺通沿い) 地下鉄「仙台」駅から泉中央行きで3分、「勾当台公園」駅下車。「公園2」出口から直進して450メートル(徒歩 約6分) |
定員 | 120名 |
参加費 | 3,000円(9/30迄のお申込:早割 2,500円) なお、お申込みにはPayPalアカウントが必要となります(お持ちでない方は、お申し込み時に作成できます)。 |
主催 | 株式会社インフォアクシア |
ハッシュタグ | #tnwc2015 |
「The NEXT WEB CONTENT 2015」Facebookイベントページ | |
懇親会 | イベント終了後、19:00頃より会場近くで開催予定(希望者のみ:別途実費) |
注意事項
ご参加いただくにあたって、以下の事項にご注意ください。
- 座席はシアターの椅子席のみで、テーブルはありません。
- 電源、無線LAN環境の提供はございません。
- 各セッションのスライド資料は、イベント終了後にダウンロード配布等でご提供します。
- シャッター音の鳴る機器での撮影は、周りの方の迷惑となりますのでご遠慮ください。
- 会場内での食事は、会場の規定により禁止されています。
- 会場の最前列に車椅子用のスペースをご用意しています。
- PC要約筆記、手話通訳の提供はございません。手話通訳者の方をご自分で手配して同伴される際は、最前列にお席をご用意しますのでお申込みフォームにてお知らせください。手話通訳者の方はお申込み、参加費ともに不要です。
当日のタイムテーブル
予告なく変更になる可能性もございます。予めご了承ください。
時刻 | 内容 |
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13:30 | 受付開始、開場 |
13:50 | オープニングトーク |
14:00 | 基調講演「変わりゆくWeb」 木達 一仁(ミツエーリンクス) |
14:45 | 休憩(10分) |
14:55 | UI/UX デザイン「これからWebをデザインするということ」 長谷川 恭久 |
15:40 | 休憩(15分) |
15:55 | SEO「検索の近未来とこれからのSEO」 住 太陽(ボーディ) |
16:40 | 休憩(10分) |
16:50 | アクセシビリティ&ユーザビリティ「より多くのユーザーが使えるWebコンテンツへ」 植木 真(インフォアクシア) |
17:40 | フリートーク「これからのWebコンテンツ」 木達 一仁、長谷川 恭久、住 太陽、植木 真、千貫 りこ |
18:25 | エンディング |
18:30 | 終了 |
19:00頃 | 懇親会(希望者のみ) |
セッション 1変わりゆくWeb基調講演
私が初めてHTMLというものを知り、今でこそWebサイトと呼称することが一般的になりましたが、いわゆる「ホームページ」を個人で開設したのは、1994年前後のことだったと思います。以来20年以上に渡り、その大半はプロのWeb制作者として、Webに接してきました。
さまざまな関連領域における技術革新と共に変化し続けてきたWebが、さらに今後どのような変化を遂げるのか? その予測は極めて困難です。しかし、過去を振り返ることで将来を「ある程度」占うことはできますし、異なる分野の歴史に目を向けることが、未来への備えとなるかもしれません。
基調講演という位置付けの本セッションでは、後に続く3つのセッションの前座として、Webコンテンツの過去・現在・未来、そしてアクセシビリティの重要性についてお話しします。
木達 一仁(きだち かずひと)
宇宙開発関連組織でウェブマスターとしての経験を積んだ後、IT業界へ。以 来、Webコンテンツの実装工程に多数従事。2004年2月より株式会社ミツエーリンクスに参加、現在は取締役CTO。クライアントワークとしては、主にフロン トエンドの設計や実装、関連ガイドラインの策定に従事。ウェブアクセシビリ ティ基盤委員会(WAIC)副委員長も務める。
Webサイト
セッション 2これからWebをデザインするということUI / UX デザイン
すべての人がどのデバイスでもアクセスできるのが Web の魅力。しかし、回線だけでなくモノに溢れた欧米諸国や日本では、Web の魅力が見えにくい状況にあります。制限が多く使い勝手が良くない Web ブラウザから情報をアクセスするのはなく、利用者はワンタップでアクセス可能なアプリが選んでいる状況です。利用者も企業もアプリに注目している一方、Web サイトは急激に自動化・機械化が進んで「アプリのあとに作るもの」といった存在になりつつあります。
それでは Web デザインが今後縮小していくのかというと、そんなことはありません。今後、多くのひとがインターネットへ接続可能なデバイスを 2 台以上持つようになります。さらにその中にはスクリーンがないものも出てきます。利用者の体験を、ひとつのスクリーンを超えて包括的に捉える必要がでてきました。そのとき Web の原点である「オープン」「柔軟」「互換性」といった考え方と、それをサポートする技術が活きてきます。
今後の Web と人との関わり方はどんなものでしょう?そのときにできるデザインとはどういったものでしょう?一緒に考えてみませんか?
長谷川 恭久(はせがわ やすひさ)
デザインやコンサルティングを通じてWebの仕事に携わる活動家。アメリカの大学にてビジュアルコミュニケーションを専攻後、マルチメディア関連の制作会社に在籍。日本に帰国後、数々の制作会社や企業とコラボレーションを続け、現在はフリーで活動。
自身のブログとポッドキャストではWebとデザインをキーワードに情報発信をしているだけでなく、各地でWebに関するさまざまなトピックで講演を行ったり、多数の雑誌で執筆に携わる。
Webサイト、ポッドキャスト
著書
- Experience Points
- スタイルシート・スタイルブック
- Web Designer 2.0
セッション 3検索の近未来とこれからのSEO検索エンジン最適化(SEO)
スマートフォンの音声アシスタント機能は、私たちの情報探索行動に画期的な変化を引き起こしました。ちょっとした疑問や知りたいことは「Hey Siri」や「OK Google」で解決します。こうした状況を受けて、検索は多くの人にとってますます身近なものになりました。
人々はいま、あらゆるときに、あらゆる場所で検索をし、多くの場合Webページを見ることなく答えを得ています。このセッションではこうした状況を受け、今後どのようなコンテンツにどのようなSEOが必要なのか、またSEOを必要としないケースやその場合の代替策についてお話しします。
住 太陽(すみ もとはる)
Webマーケティングコンサルタント。サイト「SEO 検索エンジン最適化」の運営者であり、日本で最初のSEO解説書の著者でもある。執筆・講演など多数。オートバイ旅行を趣味にしており、顧客訪問や講演では全国どこでもオートバイで訪問、年間の多くを旅先で過ごしている。第19回堺自由都市文学賞受賞。千葉県出身、大阪府堺市在住。1971年生まれ。
Webサイト
著書
セッション 4より多くのユーザーが使えるWebコンテンツへアクセシビリティ/ユーザビリティ
Webコンテンツを取り巻く環境の変化をふまえて、しっかりとデザインし、検索に対しても最適化できたとしても、実際にやってきたユーザーがそのWebコンテンツを使えなかったら、期待していた成果が望めないかもしれません。
このセッションでは、特定のデバイスや利用環境に依存することなく、より多くのユーザーが使えるWebコンテンツにするために実践しておきたいアクセシビリティ確保のポイント、そして単に使えるだけでなく、ユーザーの目線で少しでも使いやすく分かりやすいWebコンテンツにするために、すぐに実践できる手軽なユーザビリティテストの手法と実例に基づいた「ユーザビリティテストあるある」をご紹介します。
植木 真(うえき まこと)
Webアクセシビリティ・コンサルタント。Webサイト診断、方針策定、ガイドライ ン作成、リニューアル支援、教育・研修等を通じて、主に企業Webサイトのアク セシビリティの確保・向上をサポート。WebコンテンツのJIS規格(JIS X 8341-3)の原案作成にも2004年公示の初版から従事している。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)委員長、W3C WCAGワーキンググループ メンバー。
主な共著
- Webアクセシビリティ 標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践
- ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック 1 Webリテラシー 第2版
- ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック 2 Webデザイン 第2版
Webサイト
セッション 5これからのWebコンテンツフリートーク
最後のセッションは、登壇者全員に進行アシスタントの千貫 りこさんを加えた5名によるフリートークです。テーマは、イベントのタイトルにもなっている「これからのWebコンテンツ」。会場の皆さんとの質疑応答の時間も設けながら、他ではなかなか一堂に会することのないこのメンバーで、時間の許すかぎり濃厚なトークをお届けします。
千貫 りこ(せんがん りこ)
フリーランスのWebサイトクリエイター。主な業務は小〜中規模サイトの企画・制作。製造、美容、医療、呉服、教育などクライアントの業種は多岐に渡る。そのほか、書籍や雑誌記事の執筆業、講師・講演業に従事。近著に『デザインの学校 これからはじめるHTML&CSSの本』(技術評論社)がある。ロクナナワークショップにて、2010年よりプロフェッショナル向けWebサイト制作講座を開講中。東京デザインテクノロジー専門学校非常勤講師。
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お問合せ
Eメールにて受け付けております。次のEメールアドレスまでお送りください。
お問い合わせ先:info@weba11y.jp
イベント当日までの流れ
このイベントを最大限にお楽しみいただくために、皆さんにオススメしたい当日までの流れは以下の通りです。
- 参加申込をする(事前決済)。
- Facebookのイベントページで[参加する]ボタンを押す。
- イベント当日まで、事前情報などを随時お届けしていく予定です。
- イベントページをシェアする :-)
- Twitterでハッシュタグ #tnwc2015 をときどきチェックする。
- このイベントに興味を持ちそうな友人、知人を誘ってみる :-)
- 当日は、念のため名刺を少し多めに持っていく(懇親会にも参加される方は是非!)
- イベント中は、登壇者が「ツイート禁止」と言わないかぎり、ハッシュタグ #tnwc2015 を使って自由にツイートする。
- 都合がつく場合は、懇親会にも参加して、登壇者や他の参加者の皆さんとの会話を楽しむ、などなど。