引用 [文書構造]

長い引用文には<blockquote>要素、短い引用文には<q>要素を用いてマークアップする

解説

見た目で他のリソースから引用していることを示している部分は、<blockquote>要素を用いてマークアップします。また、引用部分が短いフレーズ程度の長さであれば、<q>要素を用います。そうすることによって、他のリソースから引用していることが、見た目だけではなくマシンリーダブルになります。

引用部分の最後などに<cite>要素を用いて、引用元や出典などの情報を提供することもできます。そのリソースがオンラインにある場合は、そのURIを示しておくとよいでしょう。

事例 1. 引用部分のマークアップ

悪い例


<p>何らかの形で提示されている情報、構造、及び関係性は、プログラムによる解釈が可能である、又はテキストで提供されている。<br>
JIS X 8341-3:2016「1.3.1 情報及び関係性の達成基準」 </p>

<p>要素の中に引用部分と引用元がある。<p>要素にはパラグラフという意味しかないため、CSSを用いて他のパラグラフ(<p>要素)とは異なる見た目にしていたとしても、ユーザーエージェントにはこれが引用部分であることやその引用元であることが分からない。

良い例


<blockquote>
<p>何らかの形で提示されている情報、構造、及び関係性は、プログラムによる解釈が可能である、又はテキストで提供されている。</p>
<cite> JIS X 8341-3:2016「1.3.1 情報及び関係性の達成基準」</cite>
</blockquote>

<blockquote>要素用いて引用部分をマークアップし、さらに<cite>要素を用いて引用元をマークアップしている。

『JIS X 8341-3:2016 / WCAG 2.0』の達成基準

1.3.1 情報及び関係性(レベル A)
何らかの形で提示されている情報、構造、及び関係性は、プログラムによる解釈が可能である、又はテキストで提供されている。

JIS X 8341-3:2016 / WCAG 2.0「1.3 適応可能のガイドライン」