アクセシビリティAPI

オペレーティングシステムやその他のプラットフォームが、スクリーンリーダーなどの支援技術に対して、Webページを構成するオブジェクトやイベントに関する情報を提供するインターフェイス。具体的には、要素ごとに役割(Role)、名前(Name)、状態(State)、値(Value)といった情報があり、支援技術はそれらを抽出してユーザーに提供している。

アクセシビリティAPIには、次のようなものが挙げられる。

  • Microsoft Active Accessibility
  • Microsoft User Interface Automation
  • Mac OS X Accessibility Protocol
  • Linux/Unix Accessibility Toolkit
  • Assistive Technology Service Provider Interface
  • IAccessible2

例えば、標準的なHTMLのフォーム・コントロールやリンクの要素には、役割(Role)、名前(Name)、状態(State)、値(Value)などの情報が割り当てられている。しかし、HTMLの仕様で定義されていない独自のUI要素を作成する際には、こういった情報が欠如してしまう。そのため、『WAI-ARIA』のrole属性やaria-*属性などを用いて、支援技術がそのUI要素の役割(Role)や状態(State)を解釈できるようにする必要がある。