代替テキスト

画像などの非テキストコンテンツと同等の情報を提供するテキストのこと。この代替テキストを提供することによって、非テキストコンテンツが伝えている情報がマシンリーダブルになる。それによって、ユーザーエージェント(ブラウザや支援技術、検索クローラーなど)は、次のように非テキストコンテンツを処理することができるようになる。

  • 画像の読み込みに時間がかかる場合には、画像が表示されるまでの間、ブラウザは画像の代わりに代替テキストを表示する。
  • ユーザーがブラウザの設定で画像を非表示にしているときには、ブラウザは画像の代わりに代替テキストを表示する。
  • 画像を表示しないテキストブラウザは、画面に代替テキストを表示する。
  • スクリーンリーダーは、代替テキストの文字列を合成音声で読み上げる。
  • 点字ディスプレイは、代替テキストの文字列を点字に変換してユーザーに提供する。
  • 検索クローラーは、代替テキストの文字列を取得する。

HTMLのWebページの場合、画像に代替テキストを提供するには次のような方法がある。

  • <img>要素のalt属性を用いて代替テキストを記述する
  • 情報量の多い図解などの場合、同等の情報を本文のテキストで説明する
  • グラフの画像で情報量が多い場合、データテーブルを用いて同じデータを提供する

また、ブラウザによっては、画面上で画像をコピーすると、<img>要素のalt属性値として記述されている代替テキストをテキストエディタなどにペーストできる。

その他、PDFファイルで画像を使用している場合も、次のような方法で代替テキストを提供することができる。

  • PDFファイルに変換する前に、元のファイルで画像の代替テキストを記述してから、PDFファイルに変換する。
  • PDFファイルに変換した後、Adobe Acrobat Proを使用して画像に代替テキストを追加する。