認知障害

主に学習、記憶、理解、問題解決に障害をきたしている状態を指し、Webコンテンツを利用する際に「認識しづらい」、「理解しづらい」、「判断しづらい」という問題が生じる。そもそも空間認識の能力や短期記憶の容量には個人差があるが、認知障害があるユーザーは例えば以下のような能力が低下しているとされている。

  • 思考力、言葉や文章の構成する力
  • 即時的な作業記憶の保持(ワーキングメモリ)
  • 注意力、集中力の形成・維持
  • 機敏な反応動作
  • 検討力、熟考力

W3C(World Wide Web Consortium)でアクセシビリティを担当するWAI(Web Accessibility Initiative)には、こうした認知障害や学習障害のユーザーにとってのWebアクセシビリティの問題を議論するタスクフォースがある。そのタスクフォースでは、『WCAG 2.0』の既存の達成基準によって十分にカバーされていない事項について、新しい達成基準の検討などを行っている。