画面拡大ソフト(画面拡大機能)

画面を拡大するソフトウェアで、主にロービジョン(弱視)などの視覚障害があるユーザーが利用している。ロービジョンは、眼鏡やコンタクトレンズでは視力を矯正できない状態のことをいうが、その見えかたには個人差がある。例えば、視野が狭くなっていたり(視野狭窄)、視野の真ん中が見えない(中心暗点)場合などもある。

ロービジョンのユーザーがWebページを利用する際、標準の表示では見えづらいため、画面表示を拡大して閲覧していることがある。ブラウザに標準で搭載されているズーム機能を用いて200%程度の拡大で利用している人もいるが、そういったブラウザのズーム機能では拡大率が不十分な場合には画面拡大ソフトを使用している。その拡大率は見えかたによって、300%の人もいれば、600%の人もいる。

また、画面の背景が白だと眩しく感じるため、画面の色を反転したり、特定の背景色に変更したりしている場合もある。

画面拡大ソフトといえば、以前は専用のソフトウェアをインストールして利用されていたが、近年はOSに標準で搭載されている画面拡大機能や色の反転表示の利用も一般化してきている。